出藍の誉

現在、岐阜県の高校で教師をしている蘇祐さん。
子どもの頃、ひまわりお習字教室に通ってくれました。

彼女の子どもの頃の可愛いエピソード。
バレンタインの手作りチョコに”習字”とチョコペンで描いてくれたり、私に話かける時”お母さん!”って間違って呼んだり、、、可愛い娘さんでした。
高校、大学では書道を専攻し、現在は、岐阜県の国語、書道の先生。
並行して展覧会活動も、日展、読売書法展と活躍中です。
熊日書道展でも秀作や入選と、岐阜から出品して頑張っています。

今回の熊日書道展では入選。その作品、紹介する了解を取りました。
作品の釈文です

題名 梅雨
作者 柳宗元(唐代)

梅實迎時雨 蒼茫値*晩春
愁深楚猿夜 夢斷越鶏*晨
海霧連南極 江雲暗北津
素衣今盡化 非為帝京塵
*値と鶏は旧字体

(私なりの解釈です)
梅の実が熟すころ、雨の季節を迎えている
辺りは、ぼんやり春も終わりに近づいている
愁は深く、夜になると、楚の地に響く悲しい猿の鳴き声
明け方、越の地に鳴く鶏の声に夢断ち切られ朝を迎える
海からの霧は南の果てまで連なり、川の上の雲は北の方まで暗く覆っている
薄い衣は、今ではすっかり湿ってしまったが、それは都の塵にまみれたからではない
作品の真ん中、上から二文字目の「夢」の文字を、古典のとても古い書体を使っている所が目を惹きますね。

書風は、とても力強く、墨色濃く重厚感あり、気迫に満ちた躍動感に若い息吹を感じます。
蘇祐さんは、私の影響もちょっとあるかな⁉
作品作りには、作者の意図も理解して書く。文字を大事にして書く。
(作者、柳宗元の思想、マイナス境遇をポジティブに、ちゃんと理解して書いてるそうです)
書いてる作品、文字の意味も分からず書くってありえない、私はそう思うのです。
嬉しい事です💛